腰痛の種類
よく耳にする症状
- ギックリ腰
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
複雑な症状
- 腰椎すべり症
- 分離症
- 脊柱管狭窄症
上記の様に色々な種類の腰痛があり、痛みの場所・症状によって別々の施術法が必要になります。
症状は人によって多少の誤差があると思いますが、「骨もしくは髄核(ずいかく)等が神経を圧迫して痛みや症状が発生しているので、神経に当たらないようにすれば痛みが治まる」という事です。
整形外科では外科的な手術を行って、切除や椎間板に圧力がかからないようにしますが、当院では「カイロプラクティックの手技」によって、同様の行為ができるということです。
下記に代表的な「ギックリ腰・坐骨神経痛・腰椎ヘルニア」の症状説明と、施術法を記載します。
ギックリ腰

不意に重い物を持った時などに起こる、通称「ギックリ腰」ですが、西洋では「魔女の一撃」などとも呼ばれ、「一瞬で動けなくなること」が代表的な特徴です。
こちらは大まかなに3つの要因が原因であると、当院では考えております。
1.筋肉的な原因
こちらは「単純明快」です。
筋肉は「筋膜」と呼ばれる膜があり、ほぼすべての筋肉が「筋膜に包まれています」が、外的な要因(重い物を持った際に1つの筋肉に急激な負荷がかかった場合など)によって「筋膜が裂けてしまい、急激な痛みを発生させる」場合です。
こちらの場合、「傷口が互いに触れ合っていないと修復されない」ので、カイロプラクテックによって全身のバランスを取ることによって、傷口同士を近づけることで修復を促します。
当然ですが「体内で起こった傷」ですので、修復には時間がかかります。
しかし症状が起きてすぐの状態であれば、痛み自体は軽減し、通常生活程度は行える状態にはなります。
2.神経的な問題
こちらは分かりやすく言えば「腰椎椎間板ヘルニア予備軍」です。
どちらかと言えば、「朝は我慢できたけど夕方以降に動けなくなった」といった感じで、「徐々に動けなくなった」場合の症状です。時間がかかっているので、厳密にいえば「ギックリ腰ではない」のですが、「痛みが起こった当日に動けなくなる」ので、ギックッリ腰となるようです。

腰椎には常に「頭の重さ(約4~6kg)」がかかっており、座位(椅子・床含め)の姿勢であれば、直接の重さがかかってきます。
朝の状態では、「横になった状態であったので、頭の重さがかからなかったために、椎間板が緩んだ(伸びた)状態」だったが、「時間が経って頭の重さによって椎間板が縮んでしまい、神経に触れて痛くなった状態」だと思って下さい。
よって「神経に触れている椎骨を動かして・椎間板を解放して触れなくする」ことによって、痛みを解消していきますので、筋肉の場合と違って「傷ではない」ので、かなりの場合がその場で痛みは解消します。
3.骨盤(仙腸関節)の問題

ちらは「骨盤内にある仙腸関節」の問題です。
これは【ストレス・慢性的な疲労】によって、『骨盤の仙腸関節に離開』が起きてしまい、激痛によって一瞬で動けなくなります。

まず頭蓋骨と骨盤には連動性があり、「腸骨と側頭骨・後頭骨と仙骨」は互いに相互関係にあって、互いに連動して動いています。
その為、「激しいストレス状況下にあると側頭骨の動きが促進され、連動している腸骨が動いてしまい、仙腸関節が摩耗して離開」してしまいます。

また疲労によっても同様に、「仙腸関節に脊柱や頭の重さなど」が直接かかってしまい、こちらの場合は「物理的に外力がかかり離開」を起こしてしまいます。
どちらの場合も同様に『骨盤の離開が原因』で、特殊な骨盤矯正が必要であり、またその後も「骨盤ベルトによって骨盤の保持」が必要で、修復期間も2~3週間程度の期間が必要になります。
坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、「下肢の後部の人体の中で一番太い神経」であり、その神経に伝って痛み・痺れ等がある為に「坐骨神経痛」と言います。
主に「坐骨神経は梨状筋の下を通っている」ために、しばしば梨状筋と接触して坐骨神経痛を起こす為、梨状筋が関与して起こる神経痛を「梨状筋症候群」と言います。
特に女性は男性と違い、「月経(生理)がある為に骨盤の動きが男性と違って多いため」に、非常に女性に多いような印象があります。
当院では「整形外科テスト・筋力テスト等」によって、上記の梨状筋やどの筋肉・神経が関与しているのか?を検査し、当確部位をカイロプラクティック・オステオパシーの手技等によって矯正・弛緩させることによって、徒手検査によって筋力や陽性であった箇所を陰性にしていく事で、下肢・腰痛の症状を改善していきます。
腰椎ヘルニア
簡単に言ってしまうと、「椎間板は木の年輪のようになっており、真ん中に髄核がある。その椎間板に髄核に向けて亀裂が入り、髄核が外側に漏れ出して、神経を圧迫した痛みの事」を「椎間板ヘルニア」と言っています。

この椎間板自体には「自己修復機能がない」ため、定期的な継続治療が必要になります。
「髄核が神経に触れて痛む」ので、それが「筋肉なのか?骨(腰椎・骨盤)なのか?」を判断し、「神経に触れないようにするように施術すること」で痛みを改善します。
勿論、週1回の治療が2週間、3週間と症状が出にくくなってきますので、最終的には1月に1回の治療や、3カ月に1度程度にはなってくると思いますが、その方の「生活環境に左右されること」ですので(ずっと立ち仕事や座り仕事・毎週趣味のサッカーやバトミントン等)、そこはご相談をしながら決めて行けばよいと思います。